そばかす×ハッサン×せいけんづき

要約:そばかすはハッサン似の男の失恋ソングでせいけんづきはフライングボディプレス

 

子供はいろいろな勘違いをするものである。思うに、様々な知識が絶対的に不足している中で、よくわからないものに持ち前の知識で無理に理屈をつけようとして珍妙な結論に達することが多いとかそういう感じじゃないんだろうか。たぶん

私もいろいろな場面で様々な勘違いをしてきたが、このブログでは特にゲームに関する印象的な勘違いを思い出しながら記録していくことにする。今回はドラゴンクエスト6のハッサンにまつわる二つの勘違いである。

 

1.そばかす

まずアニメるろうに剣心OPのそばかすについての話だ。私と同年代くらいならアニメは見ていなくとも音楽番組等で聞いたことはあるという方は多いかもしれない。以下序盤の歌詞を引用する。

大キライだった そばかすをちょっと

ひとなでして タメ息をひとつ

ヘヴィー級の恋は みごとに

角砂糖と 一緒に溶けた

この「ヘヴィー級の恋」という部分について、今では普通に「恋」に「ヘヴィー級」という形容詞が掛かっていると理解できるが、当時の私は「ヘヴィー級」を名詞だと勘違いしてしまった。つまり、「ヘヴィー級(のように重い)恋はみごとに」ではなく、「ヘヴィー級(と呼ばれる人間の)恋はみごとに」だと思っていたのだ。

そして、当時の私にとってヘビー級という言葉は現実の格闘技のランク分けで使われるものだという知識はかろうじてあったものの、その印象のほとんどはドラゴンクエスト6におけるバトルマスターの称号の一つであった。そしてバトルマスターといえばハッサンであり、つまりそばかすという歌はハッサンのようなゴツい風貌のヘビー級ボクサーだかレスラーがそのゴツい風貌ゆえに失恋してしまう、そんな切ない失恋ソングだと理解したのだ。

(今となってはハッサンのようなタフガイがモテないはずはないだろうと理解できるのだが、当時の四コマ劇場などでそういうネタが多かった印象に影響されていたのかもしれない)

その後、何年か後にふとこの曲の歌詞を思い浮かべ反芻していると(もしかしてこれって…名詞じゃなくて形容詞!?)と突然気づいたタイミングがあったのだがそれがいつかは思い出せない。これもまた大人になるということの一つだったのだろうか?

 

2.せいけんづき

続いてもハッサンにまつわる話だ。せいけんづきといえばDQ6を代表する特技の一つと言っていいだろう。DQ6と言えば特技、特技といえばせいけんづき、せいけんづきと言えばハッサン(マジカル バナナ★ついてこい日本人リーベンレン!)そんなせいけんづきだが、当時の私はこれを

1.ハッサンが空高く飛び上がり

2.大の字になって急降下しすごい勢いで激突してダメージを与える

技だと思っていた。図にすると以下のようなイメージである。

図1

理由としては、当時の私は「正拳突き」という動作の存在を知らなかったことと、あの丸い衝撃波のようなエフェクトから「上部から何かが激突した」ような印象を受け、さらにあの爽快なSEから「大質量のものが勢いよくぶつかる」印象を受けた結果だと思われる。しかし興味深いのは、「こしをふかくおとし~」というテキストはしっかり認識していた以上、正拳突きという動作を知らないとはいえ少なくとも図1のような技ではないということは頭では分かっていたはずである。にもかかわらず、「大の字になったハッサンがすごい勢いで激突する」というイメージがずっと頭から離れなかったのである。これは単純な勘違いというより、何か意固地になっていたとかそういう類のものなのかもしれない。

以上、ハッサンにまつわる二つの勘違い?でした。いやあハッサンってほんとにカッコいいですね(締め)